「きょうと労働相談まどぐち」設立にあたって

きょうとユニオン 玉井 均

地域ユニオンとしての約20年にわたる労働相談活動の経験を活かし、京都における新たな労働相談機関を設立します。

労働分野の規制緩和の結果として労働者の非正規化が進み、現在では全労働人口のうち3割以上が非正規という状況です。こうした中で労働者の雇用は不安定なものとなり、雇用や労働条件をめぐる労使の紛争が増加しています。それに伴って私たちきょうとユニオンに寄せられる労働相談の件数も激増しています。解雇、賃金未払い、残業代不払いといった従来からの労働問題に加えて、現在は、いじめ、パワハラあるいは長時間労働によって心身ともに消耗し、いわゆる精神疾患を抱えた労働者の相談が増えています。また、派遣切りなどによって住居を奪われて生存そのものの危機にさらされた労働者の相談も増えています。
政策や法によって労働者を保護するための強力な対策が講じられない以上、この趨勢は当面続くと思われます。
こうした状況に対応するために、きょうとユニオンがこれまで続けてきた労働相談活動に加え、さらに労組の枠組を超えた取り組みの必要性も高まってきました。
そこで私たちは京都における新たな労働相談機関として「きょうと労働相談まどぐち」を設立することになりました。安定した運営ができる体制づくりのためにNPO法人化を予定して活動していきます。当面はきょうとユニオンが責任をもって体制づくりを進めますが、今後は多くの方々のご参加を呼びかけていきたいと思います。

「きょうと労働相談まどぐち」の取り組みが目指すのは次のようなことです。

1.労働相談員による相談体制の確立

電話やインターネット、面接による日常的な労働相談活動を行います。そのために労働相談員を募集して迅速な相談に対応できる体制を整えます。

2.他分野の専門家との連携

医師、弁護士、社労士、外国人支援団体、労災相談団体、反貧困団体など。

3.各地の労組、労働相談センターおよび労災センターとの連携

4.行政機関との連携

5.労働者の権利教育のための教育機関との連携

6.その他、労働者の権利を守るための諸活動

当面の予定と実績

平成22年10月31日 「きょうと労働相談まどぐち」立ち上げ集会
平成22年11月1日(月)~11月5日 特別集中労働相談
通常労働相談 毎週水曜日 13:00~20:00
平成23年春~初夏 イベント開催予定